”Insanity: doing the same thing over and over again and expecting different results.” Albert Einstein
「繰り返し同じことをやっているのに違う結果を期待することを狂気という」とアインシュタインは言ったそうですが、実際その通りですね。
同じことをやっていたら環境が変わらない限り、同じ結果しか出ないことは自明なのですが、人間は往々にしてそのようなことをしがちな生き物であることは、みなさんも日常生活を通して痛感していることと思います。
部屋が汚いことを好む人はまずいませんが、掃除をしなければすぐに部屋が汚くなると分かっていても掃除をしない。そんな人は少なくないでしょう。
きれいな部屋をキープしようとしたら、常日頃からある程度の手間暇をかけて掃除をするというこれまでとは異なる行動様式を選択する必要があるのです。
こういったケースに於いては、アインシュタインの言っていることは額面通り正しいと言えます。
しかし、現実には、物事に習熟するために繰り返し繰り返し同じことをしなければ先に進めないものが多々あります。
けだし芸事や諸々の修行などがそれにあたるでしょう。
お稽古というのは日々同じことの繰り返しです。禅僧は、只管打坐といって、来る日も来る日もただ座り続けます。
このような同じことの繰り返しから、違う結果がある日突然に立ち現れてくるものもあるのです。
もちろん、傍目に観て同じことをやっているようでも、本人は別の工夫をしているということがままありますし、そうでなければ上達はしないものではあります。
従って、厳密には同じことをしているとは言い切れない部分もありますが、相当な試行回数を繰り返すことを鑑みれば、同じことをしていることも少なくありません。
また、改めて梅原大吾さんを引き合いに出すまでもなく、「それやって何になるの?」ということを突き抜けて同じことをやり続けることで、別の領域に至るということがままあるようです。
もし、今、自分がやっていることにマンネリを感じているのであれば、その果てに行き着く先を見据えてみては如何でしょうか?
何も見えなくて不安であるが故に、予想だにしない未来が待ち受けているかもしれませんし、本当に何もなく人生を空費してしまうかもしれません。
何がその違いを生むかというと、同じことの繰り返しの中に違う工夫を折り込み続けることでしかないように感じています。
過去に何かの達人と言われた人たちは、日々の繰り返しの中で独自の工夫をし続けた人たちであるからです。
ほんの僅かでも昨日の自分を超えていくこと。この一事が、思いもよらない未来に自分を運んで行ってくれるのではないかとの期待を胸に、道半ばの自分を励ましつつ筆を置きたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪