昨日の記事「風習の変遷」で、お中元・お歳暮や年賀状などが姿を消していくことについて書きましたが、FacebookをはじめとするSNSがそれに一役買っているのは間違いありません。
私自身、日々のご挨拶代わりとして、あるいは諸連絡のツールとして便利に使わせていただいており、諸々の恩恵に預かっております。
ちなみに、日常的なやりとりの中では、こんなところがありがたいポイントです。
1.メッセージが便利
過去の履歴が時系列で表示されるので、いちいち検索する手間が省ける。
2.相手の近況が分かる
これぞSNSが提供する主たる機能ではないかと思いますが、誰かとやりとりを始める前にその人の近況が掴めるというのはとても便利です。
3.ゆるやかにkeep in touchできる
「いいね」や「poke」機能のいいところだと思いますが、「さりげなく気にかけてますよ感」ないしは、自分の存在をアピールできるところが素敵です。それもまったく時間をかけずに。
これだけの機能があったら、わざわざ時間とコストをかけて贈り物を選んで送ってなんてことや、葉書のデザインをして印刷をして宛名書いて投函してなんてことは、とてもとてもやってられないと思うのは至極当然のことのように思います。
ギフトを伴うものは別としても、ネット上の行為とリアルの行為よって達成される目的に差はないわけですからね。
今日は私の誕生日でしたが、Facebookのウォールへの書き込みとメッセージ、それにメールを合わせると、1日に150件以上のお祝いをいただきました。
プレゼントがないことはさておき(笑)、これが電話であったり手紙であったりという生身の連絡手段しかない時代には、私の誕生日に150人以上もの人々からご連絡をいただけることなどありませんでした。
社会的に力を持っている方は別として、多くの人にとってSNSを介さずに自分の誕生日にこれだけのご連絡をいただけるということは恐らくないのではないでしょうか。
ダンバー数の平均値は150人だそうですが、150人から連絡が来るということは、顔と名前が一致するような自分の知り合いのほぼ全員が誕生日のお祝いメッセージをくれるということです。
まぁ、SNS抜きにしてはあり得ないでしょうね(笑)
ということで、これまで連綿と続いてきた人と人とが安否を確認し合う風習は、たったの数年で既に駆逐されつつありますが、これからはその流れがどんどん加速していくのではないでしょうか。
私たちの世代(20~30代)がそういった風習から遠ざかっているということは、その子たる次の世代は確実にお中元や年賀状などというものに接することのない世代になりますからね。
そんな風にして急速に文化が失われつつある現代にあって、私たち日本人が失くしてはならないものは何なのかを見極め、新しい時代に合った日本文化を世界に発信していけたら素敵ですね。
振武舘の黒田先生や武神館の初見先生が世界でブレイクされているのに習って、日本文化の型ではなく、心を世界に広めていきたいものです。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪