ひどい経験をした過去というのは、
大抵の人が背負っているものだと思います。
それが糧になるのか足かせになるのかで
その後の人生がずいぶんと変わってしまうものだと
セラピーをさせていただいてよく思います。
過去の出来事が原因で感じる恐怖というのは、
概ね過剰で執拗で不合理です。
自分でも不合理だと感じていることもあるかもしれないし、
原因が分かっていることすらあるかもしれません。
それでも過去の経験からの恐怖を拭い去ることができないでいる。
今という時間がどこかにいってしまっている。
過去の恐怖が未来の不安を生み出し続ける。
そんな状況にハマっておられる方のなんと多いことか。
言うなれば、車でとっさに急ブレーキを踏んだ後、
ブレーキペダルを離そうとしても恐怖と緊張で筋肉が
こわばって足がうまく動かないような状況です。
傍から見ている人は、
「ブレーキ離せば?」
と単純に思うのですが、
本人としては、そう簡単に行かないものです。
実は、それと同じ状況が、多くの人に幼少の頃から
何度も起きているのです。
親に虐待されたり、
先生に頭ごなしに叱られたり、
友人に冷たくされたり、
会社で上司に詰られたり。
嫌な状況の繰り返しと積み重ねは
いつしか本人の意思とは無関係に
多くの行動の様式を決めてしまうようになる。
これって切ないことですよね。
今目の前で起きていないことのために
自分自身でいられなくなってしまうのですから。
起きて欲しくない状況を想定して、
それが現実になったときに感じるかもしれない
気持ちを恐れ続ける。
まさに不毛です。。。
そうなってしまってからブレーキを離そうと思っても
どうやって離してよいものやら分からない。
ある意味で、自分の思考がブレーキと一体化して
しまっていますからね。
どんなにポジティブシンキングをしようとしたり、
コーチングなどでプラスの要素をぐいぐい引っ張ろうとしても
過去のどこかでロックしたブレーキを解除することは
なかなかできないものです。
解決策の1つはカルマヨガ的なものですが、
いきなりそのような行動をするのは、
命を捨てようと思うくらいまで本当に追い詰められた
人でないと難しいと思います。
なので、通常は、過去の時点に遡って
ブレーキを離してくる方が楽です。
これは現時点で過去の解釈を上書きする
ということです。
これができてしまえば、ある出来事をキッカケにして
つくられた自分にとって好ましくない行動様式を
手放すことができるようになります。
私が提供させていただいているセラピーは
このような原理に基づいています。
って、宣伝かよ。
と思われた方、ごめんなさいw
何かのご参考にしていただけたら幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
ではでは、素敵な人生のひとときを♪