フラット化する世界の中で、どこに自分の土俵を築くべきかは大いに悩むべき問題かと思います。ちょっとやそっとの専門性では太刀打ち出来ない世の中にあって、私たしはどう身を処すればよいのか。
身近なところに目をやると、昨今私たちの身の回りに溢れている大量生産の製品は別として、人の存在を感じられるものであれば、どんなジャンルにも職人技を持った人がいると思います。
陶芸家や経師屋、大工、下駄職人、下駄の鼻緒をすげてくれた下駄屋さん、和裁屋のお針子さん、農家、漁師、兎にも角にもそれはそれはたくさんの職人芸に囲まれて暮らしていることが分かります。
それらの製品が生み出されるのは、1つのことを深く深く掘り下げていったときに到達する達人の領域。ここに達するには一般的に10,000時間を投ずることが必要と言われていますが、私達がお世話になっている職人さんたちはみなさん、そういった方々なわけです。
それぞれやっているお仕事は違いますが、おもしろいことに、何か物事を極めていくと、どうやらみんな同じような場所に至るようなのです。
各種職人、禅僧、武道家、芸術家、デザイナー、スポーツ選手 etc. それぞれその世界のトップの方が書かれている本や発言には共通する世界観があるように思えてなりません。
それが何かを言葉で表現するのは難しいのですが、敢えてひとことでいうなら「つながり」とでもいいましょうか。自他の関係性について、ある似通った見解をお持ちのように見受けられるのです。
いつぞ話題になった為末大さんのツイートと禅宗のお坊さんの話には似た所がありますし、ピカソの「想像できることは、全て現実なのだ。」という言葉は、柳生宗矩の「刀短くば一歩を進めて長くすべし。」という言葉と相通ずるものがあると思います。
宮本武蔵は、「一理に達すれば万法に通ず。」と言ったそうですが、要はそういうことなのでしょう。
なんでもいいから何かしらで突き抜けること。それをできれば早い段階で見つけることが充実した人生を送るコツなのかもしれません。
今日は短めですが、こんなところで。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪