『ファインディングジョー』という映画、もう観ましたか?
基本的に自主上映でしかやっていないようなのですが、素晴らしい内容で、感動こそしませんでしたが、世界中の神話を研究したアメリカの神話学者 ジョーゼフ・キャンベルが、「神話は人生のライフイベントとの付き合い方のことを表しているのですよ」と主張したことを分かりやすく伝えてくれます。
『ファインディングジョー』では、人生の大きなスパイラルとして、以下のプロセスを経るとしています。
1.冒険への誘い(別離)
2.通過儀礼(試練)
3.体験の分かち合い(帰還)
種々のライフイベントは、この3つのサイクルの中で起こるものだということだそうです。
一方、私は人生には、以下のような小さなスパイラルが無数にあると思っています。
1.抑圧
2.解放
3.癒し
適当な言葉が見当たらないので、それぞれ暫定で言葉を当てていますが、武道などの芸事の上達プロセスというのは、このサイクルに当てはまるのです。
たとえば、柔道や合気道などで初心者が最初に恐怖心をおぼえるのは、受け身だと思います。自分にはできない」「怪我しそうで怖い」「失敗したら痛そう」などという抑圧を、師匠や先輩からの指導により克服(解放)し、稽古を重ねることによって、いつの間にかできるようになって、最初の恐怖心が消え去った状態に至る(癒し)といったプロセスのことです。
ちなみに、この小さなスパイラルについては、古木数馬さんの「ライフマップ」というお話を聞いて気づきました。
大きなスパイラルが走り始めると、小さなスパイラルをたくさん体験することになり、それがある一定の状態に達すると、大きなスパイラルの「3.」の状態に至るようになっているのだと思います。
人生は、大きなスパイラルの中に小さなスパイラルがフラクタル的に織り込まれていると表現することができると思います。
私の例を挙げれば、私が小学校5年生で合気道に出会い、稽古を積んで現代合気道の窮状を理解し、別の道を選択したことは大きなスパイラルが1回転したということなのだと感じています。
日常の出来事のひとつひとつに真剣に向き合っていれば、自ずと小さなスパイラルが回り続け、振り返ってみれば大きなスパイラルをクリアしていたということに、いつでも帰着するのだろうと思います。
ただ、出来事の渦中にいるときは、現状を俯瞰することが難しく、体力や精神力をを試され続けるところがシンドイのですけれど、仕組みが分かってしまえば、少しは楽に対処できるのではないかと思っています。
今、どこにいるか把握できていますか?
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪