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〜 欲と苦楽は穢土の華 〜

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体を取り戻せ!

  • 2013年8月2日
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ここ200年ばかり、人間が肉体をあまり使わなくて良い方向に私たちの文明は進んでいっています。

産業革命以来、蒸気機関車に始まる交通手段の発達により、私たちは健脚を失いました。農業機械など各種省力機械の発展により豪腕を失い、最近では、PCとネットの広がりにより明晰な頭脳を失いつつあります。

技術の発達は、人体が本来備えている機能を機械に代替することを推し進め、ついに人間は脳を機械に明け渡す時が訪れつつあるのかもしれません。

大学生の卒論にネットから集めた情報の切り貼りで構成されているものが散見されるということが報道されるようになってから、既にかなりの年月が経過しているように思います。これは人間の思考力の低下を象徴している出来事のひとつではないでしょうか。

人は易きに流れるものであり、便利なものができれば、それに飛びついてしまうのは無理からぬことだとは思います。

ちょっとした質問を人にすると「ググれ」なんて言われたり、もう古いですが、デジタルデバイドなどという言葉が生まれたりといった風潮もネットに万能感を与えてしまい、自身の思考力を低下させることの一翼を担っているように感じます。

一方で昨今のマラソンブームは、こういったある種の人間疎外が行き過ぎつつある現況に対して、人類の集合無意識が抵抗していると捉えることもできるかもしれませんね。

私自身、日頃からバイクは乗るし、エスカレーターは乗るし、電気カミソリは使うし、ウォシュレットは使うし、1日に何時間もPCを使うしと、省力機器にかなり侵食された生活を送ってはいるものの、週に数回、体をマニアックに使いこなすような武道の稽古に勤しんでいると、しみじみ思うことがあります。

極々あたりまえのことですが、武道という領域で身体感覚を磨こうとすると、本を読んでもググってもそれだけでは何にもならなくて、自分の頭と体をフルに使って、精神と肉体を制御しなくてはなりません。

命のやり取りを前提とした厳しい条件下では、命の尊厳が発動するとでもいうべきか、機械などというものの介在する余地はなく、生身の人間本来の機能が遺憾なく発揮されるのだと思います。

省力機器まみれの楽コキ生活は、新しいアイテムを手に入れた瞬間にだけ喜びがあって、あとはそれが当たり前になりますが、命を感じているときは、今という瞬間が新鮮な喜びであり続けます。

私は後者を味わう時間をもっともっと増やしたいと思います。

みなさんは如何でしょうか?

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪

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ハマの旦那

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命を吸い取られる仕組み

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ハマの旦那
算命学・人相観などを用いて組織開発・人材開発支援をいたしております。
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