武道に於ける体術の原理と
実生活に於ける行動原理とは
とても良く似ているところがあるので、
今日はその相似点について語ってみたいと思います。
武道で体術を用いて相手に技を掛ける場合、
自らの重心の移動を相手に伝えることが
必要不可欠な要素となります。
体の末端で相手を操作しようとすると、
相手に容易に抵抗されてしまいます。
また、技をかけるプロセスで、
止まらずに動き続けることが大切です。
どんなにゆっくりでもいいので、
動きを止めない。
止まると、相手は元の状態に戻ってしまうなり、
相手に捕まえられるなりしてしまいます。
そして、相手の重心が基底面の外に出たときに
技が決まるのです。
c.f.)支持基底面とは (わくわく直観堂様より)
http://www.waku2chokkan.com/hpgen/HPB/entries/105.html
この一連の流れは、たとえば、ビジネスの世界、
あるいは、人生の在り方と非常に良く似ていないでしょうか?
1.自らの重心の移動を相手に伝える
重心とは、自分の肚、即ち、うちに秘めた想いであり、
自分が大切にしているものに相当します。
これを人様に伝えていくことが、ビジネスのミッションであり、
人生の使命であると思います。
2.末端で操作しない
同格以上の相手と対峙したときは、小手先の技は通用しません。
つまらないビジネスは淘汰されていきますし、
自分の命と真剣勝負をしない限り、落ちぶれた人生を
送ることになるでしょう。
3.止まらない
動きを止めた瞬間、物事は振り出しに戻ります。
どんなにアドバンテージのある製品もいつかは
それを追い越す製品に駆逐されていくものです。
去る者は日々に疎し。
歩みを止めた者のことなど、すぐに忘れ去られる世の中です。
4.相手の重心を基底面の外に出す
感情が動く閾値を超えたとき、人は購買行動を起こし、
あるいは、感動を覚えるものです。
自分が動き続け、それに投下した時間とエネルギーが
一定以上となっときに願いは叶うのでしょう。
こうして観ていくと、世の中の動きは、物理法則と
人の生理的、心理的認識のOSの上で成り立っているのだ
ということが分かります。
武術とほぼ同じですね。
昔の武術の達人が生きることの達人でもあったのは、
武を通して人生の真理を見極めていたからなのかもしれませんね。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
ではでは、素敵な人生のひとときを♪