スポーツだけでなく、武道の世界でも
背が高いとか手足が長いなど、
体格が恵まれていることは非常に有利な要素です。
剣術で相手が自分よりも背が低い場合、
通常の打ち込みが、打ち下ろす形となり、
剣に重さが乗せやすくとても有利です。
それ以外にも防御の際に生み出せる空間の
大きさが身長に比例するケースがあり、
余裕を持って相手と対峙できることがあります。
足が長い場合も制空権に大きな影響がありますし、
腕が長い場合のことは言うに及びませんね。
と、まぁ、フィジカルが有利だということは
いいことづくめなわけですが、
実は型稽古に於いてはそうとも言えない部分がある
ことについ先日気づきました。
居合が分かりやすい例なのですが、
「型」を成り立たせるためには体を
練り込む(よく鍛錬する)必要があります。
刀という道具を通して自分の体を攻める感じ
とでも言えばいいでしょうか。
ちょっと一般的な表現にしづらいので、
そこは勘弁いただくとして、
フィジカルに余裕があると、傍目には分からないように
型のルールをごまかすことができたりするんですw
しかも、ごまかしていることを本人も
なかなか気づけない。
自他共にできているように見えてしまう。
そういう一面があるのです。
しかし、そういったごまかしが体の中に紛れ込んでいると、
どこかで破綻するようにできているのが日本文化の
素晴らしいところで、ある型は問題なくできても
ある型では覚束ないということになるようになっていますw
それに気がついて初めて型の意味が分かるというか、
基礎って大事だなぁということを改めて実感するのだと思います。
そして、原理原則が体で理解できたうえで、
自分の身体的アドバンテージを活かすことができれば、
それは非常に強力な武器になり得るのだと思います。
今日はなんとなく武道談義になってしまいましたw
みなさんは、体質や体格に頼って努力を怠っていること、ありませんか?
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
ではでは、素敵な人生のひとときを♪