長年稽古させていただいてきた
心身統一合氣道会を今月で退会しました。
小学校5年生から始まって、
長いブランクがありつつも、
トータル10数年のキャリアとなる合氣道。
最後に所属していた心身統一合氣道会では、
指導員資格までいただき、
諸先生、先輩方にも大変お世話になりましたが、
私が目指す方向の探究が心身統一合氣道会内では
どうにも難しかったのです。
この1年間は、古武道やシステマや太極拳を探求し、
ようやく目指す方向性を探究できそうな場所を
見つけたので、そちらに移ることと致しました。
現代の合氣道を稽古していても
開祖や塩田剛三先生や藤平光一先生のようには
なれないと思います。
子供ながら開祖に憧れて始めた合氣道。
それを長らく追求してきた私の結論が、
合氣道をやっていては合氣道を理解できない
という皮肉なものとなりました。
今は合氣道の源流を辿る旅に既に発っており、
今回の退会は、私にとってある種のけじめというか、
形を整えたということになるかと思います。
心身統一合氣道会で学べることも
まだまだ沢山あるんですけどね。
人生の残り時間は常に有限ですから、
より本質に近いところに触れることができる
環境を選び続けるというのはとても大切な
ことだと思います。
思い返せば、合氣会から氣の研に移籍したときも
一大決心をして、黒帯を捨てて5級から始めたのでした。
うん。懐かしい(笑)
ちなみに、あらかじめ釈明しておきますが、
あくまでもこれまでの自己否定をしているのであって、
合氣会ならびに心身統一合氣道の教義を
否定しているのでも序列をつけているのでもありません。
人それぞれに学びの段階・局面があり、
その時その時で自分に設定した学びを続けること。
その際には古い教科書に執着せずに
棄てることが大切なのだということです。
そして、自分が棄てた教科書でも、他の誰かにとっては
必要なままであり、これからそれを必要とする人も
常におられるかと思います。
だから、他流を批判することは独善であり、
教義に優劣をつけることは本質的に無意味なのだと
私は思っています。
武道というのは、しがらみの多い世界ではありますが、
氣の研の仲間とも是非オープンな場で、また稽古する
機会があることを楽しみにしています。
これまで本当にお世話になりました。
ありがとうございました。