ここ1ヶ月以上、顧客の定義について諸々悩んできたのですが、昨日、友人が主催するマーケティングの研究会で、推論の軸を得るアハ体験をしたので、記しておきたいと思います。
何がアハだったかというと、斎東亮完さんの顧客定義の視点「Warm Heart /
Cool Head / Future will」を教えてもらったことです。このフレームワークを
見て、これまでの思考のスッキリしない感が一気に解消した感じがしました。
それなりの量の書を読んでいる人であれば、マーケティングにせよ、ロジカルシンキングにせよ、マネジメントにせよ、自己啓発にせよ、知識はたくさん持っているはずですが、それらが断片的な状態で保管されているとまったく使い物にならないのです。
断片的な知識を体系的に使うために様々なフレームワークがありますが、これもうまく当てはまる状況でないと機能しないものです。
3C、4P、5S、7Sとか○○戦略とかXX理論とか、もうそれはそれはたくさんの枠組みが世に溢れているわけで、ワクワクするというのが枠にハメることになってしまっている人も少なくないんじゃないかという様相を呈しています。
それはさておき、物事の理解には、よく数学が引き合いに出されます。特に因数分解はビジネス系のコンテンツでも人気のテクニックのようです(笑)
既存の現象を理解するためには、因数分解が確かに必要なのですが、未存の現実を構築する際は、素因数まで分解されている状態の情報を、使うのに最適な粒度までまとめて、手頃な約数の状態にする必要があります。
120を素因数分解すると、
120 = 2 x 2 x 2 x 3 x 5
となりますが、ちょっとこれだと原型を留めていないというか、扱いに困る状態まで粒度が小さくなってしまっている感じです。
現実的に120という数字を生み出そうとすると、
(A) 60 x 2 = 120
とか
(B) 30 x 4 = 120
といった扱いやすく、大づかみに理解できる感覚が必要です。
伝わってますか?(汗)
(A)の場合であれば、男女とか上下左右とか相対的な要素を表す「2」という数字はそのまま生かして、それ以外の要素をひとまとめにすることで比較対照的にビジョンを描くことができる状態。
(B)の場合であれば、2 x 2のマトリックスにある程度のデータを投げ込むことで概念をまとめ上げることができる状態。
そういった軸を探すことが、方程式を解こうとすることなのだと思います。「しっくりくる軸が方程式の解である」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。
軸が見つかってしまいさえすれば、あとは作業的なプロセスを経て最終的なアウトプットを得ることができるものです。
その意味では、人生はその時々に於ける軸探しの旅とでも言えるかもしれませんね。
あなたには、今、どんな軸が必要ですか?
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪