ピースワンコジャパンの調査によれば、2011年度、全国で年間174,742匹のペットが殺処分されたそうです。
ピースワンコジャパン
http://peace-wanko.jp/
都道府県別殺処分数ワースト1は、広島県で2011年の1年間に8460匹が殺処分され、1億6千万の予算が投じられたとのこと。
こんなことって、許されるんでしょうか。
人間の捨て子というのは実は昔からあり、現代でも後を絶たないそうですが、ペットを捨てることが問題となってきたのは現代になってからです。
昔はペットを飼うなどというのは裕福な家に限られたり、半野良の状態で飼っていたり、実際に棄てたとしても問題になどならなかったのでしょうが、現代は事情が違います。
TV番組などでペットブームの裏事情を取り上げることがありますが、ペットが何らかの理由で飼えなくなる人の他にブリーダーや販売業者が保健所に持ち込むケースが少なくないとのこと。
問題は多岐にわたります。
1.モラルの崩壊
単純にそういうことをしていて、自分の心が荒まないんでしょうかね。動物の愛護管理法18条で、犬や猫の飼い主が、何らかの事情で飼育ができなくなり行政に持っていくと、行政はこれを引き取らなければならないことになっていますが、そういう仕組みの是非は別として、安易に制度に頼って命を軽視するというのは同じ生き物として無責任に過ぎると思います。
2.教育上の問題
動物の殺処分が当たり前の世の中で育った子供は、動物の扱いとしてそれが当然だとか思ってしまう危険性があるのではないでしょうか。ペットを捨てる人は、我が子が迷子になってしばらく行政機関で預かられていて、一定期間経ったので殺処分しましたなんて言われてもOKってことなんでしょうか。
3.税金の使い道
無責任な人間やペット産業関連業者の尻ぬぐいのために税金が使われています。業者から金を取れば殺処分してもいいということではありませんが、市民はそんなことのために税金を支払っているのではありません。
4.カルマ的なもの
宗教的なお話になりますが、因果応報というものを認めるならば、ペットを捨てる人は、いつの世にか、いずれ不条理に自分が殺されることになるのでしょう。殺処分は主にガス室で二酸化炭素中毒にする方法だそうですが、それで死んでいなくても焼却処分されるそうです。どうですか、そういう死に方?アウシュビッツの見学にでも行ってみては如何でしょうか。
ドイツではペットの殺処分はゼロ。約1,000軒のティアハイムという動物保護施設が民間で運営され、約30万匹が保護されつつ、そのうちの9割が引き取られるそうです。
日本も早くそうなるといいですね。
ちなみに、私はMSFからピースワンコジャパンに寄付先を変更しました。
MSFが微妙だと思う理由はまた今度。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪