武道の稽古にせよ坐禅の修行にせよ、稽古中に良い状態をつくれるのは当たり前。
無心になって何かに取り組める環境に身を置いているのですから、それができないようであれば、初心者の域を出ていないと言えるでしょう。
問題は、日々の稽古を如何に日常生活に活かしていくか。
坐禅道場に通って、瞑想中は煩悩の消えた状態を心地よく感じながら過ごすことができても、日々の生活に戻ったときに、何も変わらない現実が目の前に広がっているわけです。
それにどう対処していくのか。瞑想で得られた感覚を通常の意識化で如何に使うのか。その答えを得るところまでいかない限り、修行の成果が出たとは言えないのではないかと思います。
武道でも同じです。道場で心身の使い方を身につけても、日頃の自分の仕事やコミュニケーションの質が変化していなければ、何のために稽古しているのか
分かりません。
稽古中の立ち姿に問題がなくても、デスクワークで姿勢が悪くなって、体に負担をかけているようでは、体の使い方がまだまだ甘いということになるでしょう。
趣味は趣味としてやるのも良いですが、本気で取り組めば天井のない世界に足を踏み入れるのであれば、ずっと先を見据えて取り組まないと勿体無いですね。
10代の頃は無条件に目の前のことに集中できたと思うのですが、30代ともなると、マジになる対象というのは、意識的に決めないとそうなれないように思います。
幸いにして10代の頃から取り組んでいることに今も真剣に向き合うことができているのですが、これから何か新しいものに取り組む時が訪れたとしたら、最初からこのことを忘れずに手を付けるようにしたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪