人に何かを指導させていただくときに「目線合わせ」が大切だとよく言われます。これは、レベル感を揃えるという意味で使われることが多い言葉です。
山の麓にいる人は、頂上にいる人と同じ視野を持つことはできないので、山頂にいる人(指導者)が麓近くまで下っていって、麓にいる人の視界に入るギリギリくらいのところを指し示すということをしないと伝わらないということです。
ある意味当たり前ですね。私は合気道を10数年にわたって学んで参りましたが、合気道開祖 植芝盛平翁の神がかった技の説明を聞いても正直言って、なんのことだか全く分かりません。あまりにもレベルがかけ離れてしまっていると、同じことを語っていても使われる言葉が違うということがままあります。余談ですが、武道の場合、自分がどのように技を繰り出してるかを他人に悟られないようにするために、敢えて理解不能な說明をしてお茶を濁すことがよくあります。
さて、もうひとつの「リズム合わせ」ですが、そんな言葉は聞いたことがないので、造語になりますが、端的に相手のペースにシンクロするということです。相手の体験的理解のペースに。
相手が抱えている問題とその原因や構造だけでなく、対策すらこちらが把握していたとしても、相手の理解が追いつくのを待って、ほんのちょっとだけ先を提示していく。道を逸れたとしても戻ってくるのを待つ。そんな辛抱強いコミュニケーションが、人を着実に前に進めていく力があるということ。
とくにVAKで言えば、Kにまつわる体験についてはやはり時間がかかるもの。それを如何に待てるか。自分がコミュニケーションについて築いてきた礎が堅固であるかどうかを確かめるには最適ですね。
焦らずに待つこと、できていますか?
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あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪