セラピスト仲間との合宿2日目ということで短めに。
ストライクゾーンの外側に投げられた球を取りにいくのは大変というお話。
男女間のコミュニケーションで、遠回しな表現をしたり、気を向けて欲しいがために攻撃的な表現をしたりする人は損をするなぁと思います。
パートナーが最近かまってくれないことについて、「最近忙しいの?」とか「最近なんか冷たいよね」とかそういう言い方をしてしまう人。正直、損をしていると思います。婉曲的な表現をするのは日本人の特徴なのかもしれませんが、発現の裏をいちいち読まなくては理解できない表現を使うのは、多くの場合、相手にとって負担です。私はこれを「精神的コスト」と呼んでいます。一般的な表現をすると「めんどくさい」ということです。
なんでもかんでもストレートに表現したら良いのかというと、それはそれでどうかな?と思いますが、相手を責める意識をもって婉曲的あるいは攻撃的な表現を用いるのは、やはりコミュニケーション上の摩擦を生むと思います。伝わるものは、言葉そのものではなく、自分がリアルに持っている感情や意識でしかないのですから、自分の気持ちは正直に伝えてしまった方がお互いのために良いと思うのです。
婉曲表現を用いるということは、ある意味で自分や相手を信頼できないからそうするわけです。直接的に伝えた場合の失敗を回避するために。自分が傷ついたら嫌だとか、相手に嫌な思いをさせてしまうのではないかという表面的な気遣いとか。自分を信頼しているのなら傷つくことを恐れないだろうし、相手を信頼しているのならストレートな表現だって受け止めてもらえると思いませんか。
信頼できていたらストレートに表現できはず。そうした方がお互い精神的コストが低いのです。人は精神的コストが高い環境に長期間身をおくと、鬱になってしまうのではないかと私は思います。平成20年には104.1万人の方が鬱病に罹患していたそうです。世の中に鬱になる人がこれだけ多いのは、やはり人間関係に於ける精神的コストが高まっていることもその一因ではないでしょうか。警視庁の統計によれば、ここ数年来、毎年3万人を超える自殺の原因の2割強がうつ病によるものだそうです。由々しき事態ですね。
もし、あなたが人のコミュニケーションの取り方に精神的コストが高いと感じているのであれば、先ず隗より始めよ。自分自身のコミュニケーションの取り方を見直してみては如何でしょうか?もちろん、自他への信頼の構築を忘れずに。
精神的コストの低いコミュニケーション、取れていますか?
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪