「戦力を分散せず、1箇所に集中して戦うことが勝利の秘訣だ云々」ということが色々なシチュエーションに応用して書かれていることがあります。それぞれその通りで、何の反論の余地もないのですが、個人的には、各個撃破すること自体はある意味、やっつけ仕事というか、やるだけなので、面白みに欠けるのです(笑)
パーマンのコピーロボもなく、テスト機もなく、スペアなんてものもない、たった1つの本番用の肉体で生きている私達ですから、どれだけたくさんの選択肢があったとしても、瞬間瞬間の選択は、いつもどれか一つしか選べません。
この絞り込みのプロセスが、生きることの味わいなんじゃないかなぁと最近思うのです。
恋人やセ◯レがたくさんいても、結婚するときには誰か1人に絞らないといけない。引越し先を決めなければならない。進学する大学を決めなければならない etc. そんな制約条件が与えられた時の選択の苦しみが人生を形づくっていくものです。
長期的に視れば、たくさんのことを叶えていくことができるのですが、今この瞬間は、何か1つに意識を、リソースを、エネルギーを絞らないと力が出ないものです。広く浅く手を広げることにはあまり意味がなく、どこか1点を突破することだけが、その後の自分を助けることができる糸口を与えてくれるのです。
そして、突破した1点から、横に広がりをみせることが勝手にたくさん出てきます。
人はなんだかんだ言って、もっともっとって、際限なく大きくなっていきたい存在なんですね。意識にせよ、経験にせよ。実際に積み重ねてきたものが増えていったとき、新たな選択を行うことにためらいというものが少なくなっていくのだと思います。
絞ることで得た力が、自分を広げてくれる。それをまた絞って、広がって、どんどん大きくなっていく。そこの絞る部分こそが苦しくて楽しいところなのではないでしょうか。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたに素敵な人生のひとときが訪れますように♪