今日は、知人の書家さんと
「王羲之展」に行って参りました。
<特別展>書聖 王羲之
http://o-gishi.jp/
書聖と称された彼の真跡は既に現存しないとのことですが、
それぞれに鬼気迫る摸本、拓本に大いに刺激を受けました。
世の中の達人と呼ばれる人たちというのは、
あるジャンルに於いて神技を持っている人のことですが、
私の知る限り、そういった方々が
必ずしも人格者というわけではなく、
どちらかというと、
「この人、大丈夫かな(´ヘ`;)?」
という一面を持っておられる場合も少なくないようです。
今回の王羲之も然り。
彼のエピソードとして、
王羲之は真珠が大好きだったそうで、
ある時大事な真珠が無くなったことについて
親友の老僧に嫌疑をかけ、それを苦に彼は死んでしまったそうです。
後日、王羲之が食べたガチョウの腹の中から真珠が出てきたことから
これを悔み、彼の寺に自宅を寄付したそうです。
う~ん、結構ダメですよねw
また、私が崇敬する合氣道開祖、植芝盛平翁も
若かりし頃より人格者の聞こえ高いお方ではあったそうですが、
武道に於いて神の領域に至りながら、
女性の門人が受身を取る際に尻が見えて気になるから
女性には初心者のうちから袴を履かせたという
エピソードがあります。
稽古中に一体何を考えておられたのだろうか。。。w
そんなこんなで、何かしら自分が心に決めた物事で
身を立てるとして、結構ダメっぽいところが
世間に露見していたとしても
特定領域で突き抜けていさえすれば
特に問題ではないのもかな?
という不健全な安心感を覚えた王羲之展でしたw
ともあれ、達人に至るための
尋常ならざる不断の努力あってこそのお話ですね。
まずはそこから。
ではでは、素敵なひとときを♪