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D語録 〜38.心を静める〜

  • 2021年8月27日
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よく無になれとか空になれ、などと言う人がいるが、人類が目指すべき世界は何も無とか空の世界などではないし、あの世がそのような世界でもない。

釈迦や達磨の教えはいつしか歪んだものになってしまった。

彼らは、およそ人間が考えつくような、法律や制度や習慣やその他の中途半端な類は一切存在しない世界があの世であり、そこには心地よい光とぬくもり、すなわち愛だけがある、と言ったのである。

座禅や瞑想の指導者がよく、無になれ空になれ、などと盛んに言うが、心を静めて明鏡止水のようにせよ、というのが大元の教えである。

ハタからみて一見無念無想になったように見える心は、別の次元の有とか色の世界に遊離しているだけで、無にも空にもなってはいない。

言い方を変えると、偽我が活動を休止し、神我が台頭している状態である。

そもそも、座禅や瞑想の最終目標であるサマディーは、光と喜びの世界であり、無とか空との世界ではない。

無とか空とかの世界は、人間が勝手に空想した世界である。

人間の本質生命体である意識エネルギーは無からは生じないし、逆に意識エネルギーから無を生じさせることも不可能である。

聖書に書いてあるとおり、意識エネルギーは「始まりも終わりもない」摩訶不思議な実在である。

この広い宇宙には、無や空に似た通称VOIDと呼ばれる、すべてが生まれいずる万物の母のような領域があることは事実である。

だが、VOIDも無論、無や空などではない。

VOIDは、エンソフといわれる、未だすべての事象が形を成す前のエネルギーが充満し、すべての元となるものがギッシリと詰まった領域である。

NOTHINGのように見えるが、その実はEVERYTHINGである。

繰り返すが、無とか空とかの世界は、この宇宙のどこを探しても存在しない。

人間がどれだけ頑張っても、存在しないものにはなりようがない。

話は戻って、先達たちが真に伝えたかったことは何かと言えば、「心を静めよ」ということである。

具体的には、リラックスして純粋観察者の視点で自分の心の動きを淡々と静観しなさい、ということである。

その際、今の自分がそうであるのは、過去にそうなる必然性が発生していて、厳正なる「原因と結果の法則」に基づき、そうなるべくしてそうなっている、わかりやすく言えば過去に傷つけたり騙したり裏切ったから、今は逆に傷つけられ騙され裏切られている、ということを事前に深いレベルで理解しておく必要がある。

何かにつけエゴに振り回されて、自分にとって都合のよい言い訳を考えたり犯人探しをするのではなく、どうして自分はそれを体験する必要があったのかを、起こったことから素直に学びとる姿勢が大事である。

「心を静める」ことに成功したら、次に意識の集中度を上げることにトライする。

何でも良いから、何か一点、例えば呼吸とか花とか月とか、自分が気に入っているものに意識を集中させる。

すると偽我は考えるのを徐々に休止する一方、逆に神我が台頭してきて、忘我といわれる状態になる。

この忘我が長くなったものがサマディーである。

でも、もしこうした手順が難しければ、まずは雑念、すなわちエゴに関する思い一切を、正念、すなわち他者への愛に切り替える方法でも良い。

自分のために何それはこうなって欲しい、というエゴで何かを求めるような思いを断ち、ただひたすら他者に対して愛を与えることだけに意識を集中する。

「何か求める」のではなく、「愛を与える」のである。

「与えよ、しからば救われん」が正鵠を得ている。

これを繰り返すことによって、偽我は活動を徐々に休止し、いつしか神我が台頭してくるようになる。

先ほどの道理と同じである。

「心を静める」、これが出来るようになると、自分の人生の真の支配者となる日は近い。

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ハマの旦那
算命学・人相観などを用いて組織開発・人材開発支援をいたしております。
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