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Dメール12 病名:わかったつもり

  • 2023年6月22日
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前略 みなさま

最近、あの世に関連した質問を良く受けます。

内容は実に様々であり、中身もピンからキリまで色々あります。

がしかし、私はそうした質問に関しては、基本的にお答えしないことにしています。

どうしてかというと、ひとつにはキリがないのと、もうひとつには私があの世に関することをHPでお話したのは、あくまで皆さんが今おかれている状況と、この世のカラクリを説明するためのものであって、あの世の事を知ってもらいたいがためではないからです。

ですが、世の中とは皮肉なもので、私が繰り返しお伝えしている肝腎要の愛の実践はそっちのけで、興味があるあの世のことばかりを尋ねてこられる方が多いのです。

中には相当研究されている方もいらして、私は彼らのことを密かに「あの世研究家」と呼んでいます。

私としては、そうしたメールを拝見するたび、なんともいえない虚しさを感じてしまいますが、人様がどう受け取られるかはその方の勝手であり、また人の口には戸を立てられませんから、人生勉強だと思って黙って拝見しているのが現状です。

釈迦はかつて、あの世に関するあらゆる質問を、全て無視されていたそうです。

そんなことを考える暇があったら、この世でやるべきことが他に沢山あるだろう、というお考えだったようです。

私も、釈迦と同じような考えです。

理由は、私達が生きているのはあの世ではなくこの世であり、今はこの世のことを最優先すべきだし、たとえあの世のことをいくら研究したとしても、それが今の生活にプラスになることなど稀であり、逆に追いかけすぎるとマイナス面が際立ってくるからです。

ですから、一通りサーッとあの世に関することをお勉強したら、その後は速やかにこの世のことに手を戻すべきなのです。

がしかし、「考えるな」と言われると、かえって考えてしまう「天の邪鬼」がこの地球には意外と多いのです。

地球とはそういう星なのです。

もしかしたら、皆さんの中にもいらっしゃるかも知れません。

それから、あの世に関連して一風変わったところでは、実際に神秘体験をされた方の話がここ最近増えつつあります。

私はそうした専門家ではないので、返答に困ってしまいますが、看板を掲げている以上、一種の所場代と諦め、黙って拝見しています。

ものはついでですから少しだけお話しておくと、例えば禅宗では、そういった様々な神秘体験を、その者を惑わす幻であるとして、真向から否定しています。

例外は、三昧とか唯識の場合だけです。

具体的には、仏に会うては仏を殺せ、釈迦に会うては釈迦を殺せ、といった感じで、ことごとく排除するわけです。

何故そうするのかというと、そうしたビジョンの多くが、自己の意識が創り出した幻か、もしくは低次アストラル界の住人によるイタズラであることを、歴代の修行僧たちが長年にわたって検証し、喝破してきたからです。

加えて、繰り返し否定しても、何かしらの不利益を被ったということがなかったため、そうした伝統が脈々と受け継がれてきたわけです。

ですが、一般の方の場合、神秘体験の大半がそういったものであることをご存知ありませんし、またこれらを理論的に突き詰めていく手法を習得されているわけではないため、自分が体験されたものこそが本物であり、なにか深い意味がある、と信じて疑わないケースが多いのです。

まあそうは言っても、ここ最近はチャネリング能力を復活される方が増えてきていますから、皆さんの神秘体験が一概に幻とは片付けられない時代に入りつつあるのは確かであり、一方では、相も変わらずクエスチョンマークがつくものが多いのも事実であり、要は丁度時代が切り換わる時に差し掛かっている、ということなのかも知れません。

それから、最近精神世界のネットサーフィンをして感じることは、爆発的な勢いでアセンションへの関心が高まりつつあるということです。

もしかすると、私たちの知らないところで、地球や人類の大きな胎動を感じておられる方が、急増しているのかも知れません。

ですが、残念なことに、先ほどの「あの世研究家」の例に違わず、自分のお気に入りの知識だけをせっせと集めては自己流に解釈し、自分だけの世界に浸っておられる「アセンション研究家」が多いのも事実です。

うまく表現するのは難しいのですが、蒐集した知識とわずかばかりのテクニックだけで、あたかもアセンションが出来るかのように錯覚されている方が多いということです。

一言でいえば、「わかったつもり」になっておられるわけです。

こういった方は、人が知らないことを知っているから、あるいは人が出来ないことが出来るからといった理由で、自分こそは最先端をいっている、と思い込んでおられるようですが、いくら知識が豊富でも、また何か特別のことが出来たとしても、そうしたことが、アセンションとは全く相関関係が無いことをご存じないのです。

また、彼らが信じ込んでおられることの中には、実は上の方々が仕掛けた引っ掛けが多数含まれており、まんまとワナに引っ掛かっているケースも多いのです。

具体的な例を挙げると、アセンションするためには「無条件の愛」が必要であるとか、全てはひとつであるという「ワンネス」を理解しなければならないとか、「分離意識」を徹底的に排除すべきである、などと思い込んでおられるということです。

ですが、「無条件の愛」ひとつとっても、今の人類には、夢のまた夢であり、あまり意味をなさない概念なのです。

逆に、あまりにも目標が高すぎるため、ほとんどの方には過大なプレッシャーとなって、途中でヤーメタになる原因にもなっています。

もし、皆さんが本当に「無条件の愛」を実践出来るなら、是非ともそうして頂きたいのですが、多分お題目だけに終わると思います。

何故なら、この地球上で簡単に「無条件の愛」を実践出来るくらいなら、人類がそもそも過去6回連続してマスアセンションに失敗したはずがないのです。

また、今現在この地球上で「無条件の愛」を実践されている方は、アンマただ一人です。

それも、この地球には全宇宙から選りすぐりの魂が67億人もいて、たった一人なのです。

もしアンマがいなかったら、ゼロだったわけです。

ですから、以前にもお話しましたが、皆さんが目指すべき愛は「無条件の愛」などではなく、地道で献身的で粘り強い「母の愛」なのです。

男性でも、目指すべきは「母の愛」なのです。

色んなルートで繰り返し「無条件の愛」が大切ですよ、などとチャネリングしてくる魂の多くは、悪意ではなく善意からそう言ってくるのですが、もし彼らが地球に転生してきたとしても、誰一人として今の地球では「無条件の愛」を実践することなど出来ません。

何故なら、宇宙一古い魂が勢揃いしている人類でさえ出来ないものを、他の星の若い魂が出来るわけなどないからです。

私は、こうしたことに関連して「たとえ、よその星や上の方々がいくら高邁なことを言ってきても、聞く耳を立てる必要などさらさらありません、何故なら、彼らとて皆さんのようなハンデを背負ったら、誰一人としてそのようなことなど出来ないからです」と繰り返し申し上げてきましたが、それが現実なのです。

彼らは、自分が出来そうもない目標であっても、それを言うのが仕事だから、しつこくそう言ってきますが、それでは彼らが出来るかと言うと、話は全く別なのです。

それから、「ワンネス」といった概念も、今の人間のレベルで強く意識する必要などないのです。

どうしてかというと、個別化した肉体しか認識できないレベルで「ワンネス」を理解することには、かなりの無理があるからです。 

「ワンネス」は、先ほどの「無条件の愛」と同じく、サマディーに入った方だけが真に理解できる概念です。

ただし、サマディー中に理解することと、実生活の中で実践出来るかどうかは別の話であり、「ワンネス」や「無条件の愛」を頭の中で理解している方はそこそこいたとしても、実生活の中で実践出来ている方はアンマただ一人だということをよくご理解下さい。

また、現段階における「ワンネス」とは、全てがひとつだということではありません。

厳密に言うと、それぞれに個性をもった魂が、愛という絆で緩やかに繋がっている状態を意味します。

遠い将来、いつかは完全なるひとつの状態に戻りますが、それはまだまだ先のことです。

そして、「ワンネス」といった概念よりも、現時点で人類が早急に認識しなければならないことは「あらゆる存在は、存在する価値があるから存在しており、あらゆる事象は起こる必要があるから起こっている」ということです。

より高度な愛は、「あらゆる存在や事象をまるごと容認する」ことから始まります。

簡単に言えば、エブリバディ・オッケー、エブリシング・オッケーということです。

人間のレベルでは、「ワンネス」などということを知らなくても、こうしたことさえ認識できればそれで充分なのです。

それから、人が自分の考えと違うことを言うと、すぐに「ネガティブ」だ、やれ「分離意識」だ、などといったモノサシを振り回す人がいますが、そうしたこと自体、「ネガティブ」であり「分離意識」そのものだということに早く気づくべきです。

ニューエイジ系の多くが、「ネガティブ」とか「分離意識」とかの否定的なボキャブラリーを、他の方を批判するための常套句にしている印象を強く受けます。

アセンションは、誰かを裁いたり、誰かと知恵比べをすることで達成出来るわけではありません。

逆に、そういった行為こそが、アセンションの妨げとなります。

アセンションの実体とは、ズバリ愛です。

「アセンションすること」と「愛の実践」は同義です。

そして、愛は誰も裁きません。

ここで一言付け加えておきますが、私はアセンションを達成したかったら、愛を実践しなさい、などと申し上げているわけではありません。

私はただ、愛の実践のずーっと先にアセンションというゴールがありますよ、と言っているだけのことです。

たまにトンチンカンな人がいて、アセンションするために愛を実践せよ、というのは何かおかしいのではないかと文句をつけてくる方がいますが、早とちりもいいとこです。

誤解のないように。

また、もし皆さんが愛の実践をやりたくなかったら、やらなくても結構なのです。

皆さんが何を選択するかは、皆さんの完全な自由です。

そして、皆さんを変えることが出来るのは皆さん自身であり、私でも他の第三者でもありません。

この辺も誤解しないで下さい。

今日は「あの世研究家」「アセンション研究家」などの話が長くなってしまいましたが、どうしてこうしたオタッキーな話題を持ち出したのかと言うと、折角多くの方々があの世やアセンションに関心を持たれる過程でこの世の矛盾や常識のウソに気づかれ、地球を重厚に取り巻く低レベルの信念体系から脱却するチャンスを半ば手中にされているにもかかわらず、すかさず別の信念体系に囚われてしまってみすみすそのチャンスを逃してしまっている現実を、是非ともわかって頂きたかったのです。

これでは、まんまと上の方々の術中にハマってしまい、まるで「朝三暮四」と同じレベルの子供だましに遭っているようなものなのです。

そして、そうなる原因が知識を集めることだけに一所懸命になり、やるべきことをなおざりにしたまま「わかったつもり」でいるからそうなっている、ということを理解して頂きたかったのです。

知識ばかりを偏重するから、いとも簡単に次から次に用意されている新たなる信念体系の網に引っ掛かってしまうのです。

網とは、以前にもいくつかご紹介したような世界中でベストセラーになっている、左脳型人間、すなわち理屈好きの方向けの数々の引っ掛け本やHPのことです。

こうしたものは、一見すると論理的で高尚な内容に見えますが、よくよくみるといずれも大したものではないのです。

頭でっかちの方にはうけるのかも知れませんが、ひたすら愛を実践している方にとっては、ほとんど参考にはならないものです。

いつも申し上げていることですが、大事なことは、知識ではなく意識です。

皆さんの意識が、何に対して向いているかが最も重要です。

この世の中には、それこそありとあらゆる情報が溢れかえっています。

そして、そうした中にあっても、いかに愛という一点だけに常に意識を向け続けることが出来るかを、皆さんは今試されています。

人様の喜び、人様の幸せ、人様の平安にこそ、皆さんの意識を振り向けるべきです。

そうした人様を慮る意識が、めぐりめぐって大きな愛に発展し、いつの日か皆さんと人類全体に至福をもたらすようになります。

極論すれば、たとえアセンションの事など何ひとつ知らなくても、意識が愛の実践に向いていれば、それですべての事は足りるのです。

どうか、○○研究家で終わることなく、また色んな信念体系に惑わされることなく、創造性溢れる独創的な「母の愛」を実践し、人類のコアとなる愛を育てて下さい。

よろしくお願いいたします。

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算命学・人相観などを用いて組織開発・人材開発支援をいたしております。
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