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〜 欲と苦楽は穢土の華 〜

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Dメール4 心配中毒

  • 2022年2月20日
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前略

みなさま  お金は沢山ある方ほど、盗られはしないか、減りはしないかと心配をします。

ですが逆に少なすぎる方も、いつ何時急に入用なことが起こったらどうしよう、と不安にかられます。

立派な家に住んでいる方ほど、地震や火事のニュースを見るたび自分の家がそうなったらどうしよう、と心配します。

そうした一方、持ち家のない方は、老後のことを考えるたび、家のないことが不安になります。

今のご時世、たとえ大企業に勤めている方といえども、いつ何時リストラされやしないか、と不安になるようです。

でも失業している方は、不況の中、なおさら先行きに対する不安や焦燥で、頭の中がいっぱいです。

また、人は誰しも入院したりすると、医者が言うよりもっと悪いのではないかと勘ぐったりします。

でも、最近は「突然死」なんてことも珍しくありませんから、普段は健康な方でも、ちょっと具合が悪くなっただけで、ひょっとするとガンではないかと気になります。

農家の方は、長雨や干ばつなどの天候不順が続くたび、作物の出来不出来を気にしますが、出来が良すぎても、今度は豊作貧乏が頭をよぎります。

子宝に恵まれない夫婦は、何が原因だろうかとあれこれ悩みますが、一旦子供が出来てしまうと、今度は次から次に新たなる悩みに翻弄されます。

仮に、苦労して子供を一人前に育てあげたとしても、それだけで悩みが尽きるわけではありません。

例えば、娘さんが結婚適齢期をすぎると、もしかしたらいかず後家になるのではないかと心配しますし、相手が出来たら出来たで、今度は相手の方がよい方なのか心配になります。

そして、目出度く結婚したらしたで、孫はいつ出来るのかと心配しますし、孫が出来たら出来たで、病気や怪我はしまいかと心配になります。

こうして考えてみると、この世の全ては、どっちにころんでも、心配や不安が付きまとい、悩みの種は尽きない、ということがよくおわかりになられるかと思います。

それでは、一体全体どうしてそうなるのかというと、この世の全てが、唯一の実在である愛を除いて、常に移ろい変わり、一時として定まることがなく、変化し続けているからそうなるのです。

全ては諸行無常であり、変化し続けていることは、人は頭では理解しても、ついつい今の状況がこの先もずっと続くものだと勝手に錯覚してしまい、何か変化が起こった時にうまく対応できず、変化前と変化後のギャップに狼狽してしまいます。

そして、こうしたことが幾度となく繰り返されると、大きな変化が起こることに対して怖れを抱いてしまい、これが過度の心配や不安の元になります。

何事も定まらないものを、定まっているものだと勘違いし、定まらないものの中に、ついつい幻の安定を勝手にイメージしてしまうので、変化が起こってその幻の安定が見事に崩れ去った時に、その落差が怖れを誘発するのです。

定まらないものや変化するもの一切は、みなこの世の幻です。

幻なのですが、ほとんどの方は幻を幻とは見抜けず、幻ばかりを執拗に追いかけすぎるため、その幻が実際に目の前で本当の幻となって消え去った時に、ショックのあまり、そうした変化に対して過度の怖れを抱いてしまうのです。

加えて、心の中に巣食うエゴが、こうした不安や心配を毎日せっせと煽っている現実に、大多数の方が気づけないため、いつの時代も不安や心配はとどまるところを知らず、人類の集合意識のレベルで常に渦巻いています。

心の中の獅子身中の虫であるエゴが、本人の意志と逆行して、不安や心配を煽っていることを見抜くことなど、よほどの方でないと出来ません。

それでは、どうしたら不安や心配のない平穏な人生を送ることが出来るのかといえば、常に移ろい変わるこの世の幻を執拗に追いかけることはやめて、ほどほどにし、代わってこの世で唯一変わらないものであり、唯一実在するものである愛を、徹底的に追い求めることです。

心の中心に愛をどっかりと据え、これをコツコツとはぐくみ育ててゆくことにこそ、最大の関心を持つべきです。

そして、これと並行してエゴを地道に撲滅する努力をしつつ、何が起ころうとも、変化という名の現実を淡々と受け入れ、毎日を感謝の気持ちで過ごすことが大切です。

皆さんは、もう充分すぎるほど色んなことを体験してこられました。

もうそろそろ、こうしたカラクリに深く気づかなければなりません。

そして、今後何度転生を繰り返そうが、こうした方法以外に、平穏な日々を送ることなど到底無理なのだ、ということを早く悟るべきです。

皆さんがあの世に還られた時、訊ねられることはたったひとつだけです。

それは「どれだけ他者を愛しましたか」ただそれだけです。

どんな家に住んでいましたか、あるいはどれだけお金を持っていましたか、またどんな仕事をして肩書きは何でしたか、などという、この世の幻に関することなど、一切訊ねられることなどありません。

言葉を変えれば 「皆さんは、この地球で人間として生きてこられた間に、どれだけ他者を佑け、赦し、与え続けてこられましたか」ただそれだけを訊ねられます。

皆さんはよく、口を開けば「私には出来ない」などとおっしゃいますが、皆さんがこの世でやるべきこと、すなわち愛の実践が出来ないなどということが、本来あろうはずがありません。

皆さんは、そもそも愛を実践するために生まれてこられたのであり、愛を実践することが不可能であるはずがないのです。

それは出来ないのではなく、幻にばかり気をとられ、またエゴに惑わされて、出来ないと自分勝手に思い込んでいるだけです。

本気になっていないだけのことです。

やる気がないだけの問題です。

愛に関して、皆さんが出来ないことなど本来何もないのです。

もし、本当に出来ないものがあるとすれば、それは本来皆さんがやるべきものではない、愛とは違ったものであるということです。

真に賢いものとは、知識が豊富だとが、記憶力が良いということではありません。

自分の誤りを素直に認め、これをすみやかに修正できるものこそが、真に賢いものなのです。

これが出来ないものはみな愚かものです。

もし、こうしたことがおわかりになられたら、早速今日からでも始めてみて下さい。

どうかよろしくお願いいたします。

D

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