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Dメール5 怒ると大損

  • 2023年1月3日
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前略

みなさま 宗教関係や精神世界の本を読むと、「怒ってはいけません」などといったことがよく書いてあります。

じゃあ、その本を書いている当のご本人達は、怒ったりしていないのでしょうか。

また、その本を読んだ方たちは、読んだ後、もう怒ったりしなくなるのでしょうか。

皆さんはどう思われますか。

そうですよね、誰が考えても答えは同じ「怒ってはいけません」などと他人には言ってる方ほど、実際には隠れて怒っているのです。

かりに表向きは言葉に出したり、表情に出したりせずに、柔和を装っていても、そういう方ほど、心の中を覗くと、ものすごいものが渦巻いていたりするのです。

何故って、人間はとかく言うこととやることが違うのが当たり前であり、えてして世の中とはそういったものだからです。

また読者の方も、読んでる時だけは「明日からは、もう怒るのはやめよう」なんて思ったりするのですが、一晩経つとそんなことケロッと忘れてしまって、まるで何事もなかったように、いつもどうりガミガミやりだすのです。

皆さんは、様々な経験を通して「怒っても、あまりよいことなどない」と重々承知しているのですが、ついつい怒ってしまうのです。

どうしてそうなるかというと、感情とエゴに振り回されて、条件反射のように怒ってしまうから、そうなるのです。

一呼吸間おいて、怒る必要が本当にあるのか、また怒ることによって事後どういった状況が予想されるのか、といったことを、ちょこっと考えるだけで、結果は相当違ってくるのですが、感情の高ぶりと、エゴをコントロールできないがゆえ、ついつい怒ってしまうのです。

また、自分は正しいんだ、という一人よがりの思い込みが、怒ることに拍車をかけています。

そして、自分こそが正しい、と思っているもの同志が、「正しさ」を巡って、よく口角泡と飛ばしながら不毛の論争を続けます。

ほとんどの方は、真の「正しさ」とは、主義や主張の中ではなく、思いやりや優しさ、すなわち愛の実践の中にあるということをご存知ありません。

こうしたことを知らないがゆえ、どこまでいっても平行線のいがみ合いを延々と続けます。

本来、人に「正しい」道を説くべき宗教すらも、怒ったり他を攻撃したりして、自らの「正しさ」を主張する傾向を助長してきました。

そうした例は、世界中で枚挙にいとまがありませんが、身近なところでは、日本の某新興宗教が多用する「破邪顕正」という言葉がよい見本です。

邪悪を破壊して正義を打ち立てる、という意味の、いかにも、といった感じの言葉ですが、この宗派は、他の宗派を攻撃するためのスローガンとして、この言葉を永らく多用してきました。

でも、自らの「正しさ」を立証したければ、愛の実践による「率先垂範」によってやるべきなのです。

「愛でもって諭す」ということです。

いつからそうなったのかよくは知りませんが、大勢の信者さんがこぞって、何とも言いようのない大きな勘違いをしてしまっているわけなのです。

宗教関係者ですらそうですから、一般の方が怒ることによって自己の「正しさ」を主張しようとするのは、致し方無い面があるかも知れません。

良い機会ですから、皆さんも一度考えてみて下さい。

皆さんの、怒る、という行為の根底には、自分が正しい、という思い込みがないでしょうか。

そして、怒るという行為によって、自己の正しさを主張している面がかなりあるのではないでしょうか。

また、皆さんが主張している正しさは、本当の正しさなのでしょうか。

案外エゴだったりするかもしれませんね。

そして、もし皆さんが自分の「正しさ」を主張したいのであれば、どなた様に限らず、怒ることではなく、愛の実践を通してなすべきなのではないでしょうか。

そうすれば、この世の中、怒ることなど一気に減少することでしょう。

でも、そうはいっても、人間怒らないで生きていくことが出来るなら、本当に結構なことなのですが、そうはいかないのが現実です。

普通に生きている限り、怒ることを避けて通るわけにはいかないのがこの世なのです。

そういった例は数え上げればキリがありませんが、例えば、自らが危急存亡の時、あるいは基本的人権や人間性を著しく侵害された時、皆さんはヘラヘラ笑っていられますか。

人はみな、石の地蔵さんでも、機械でもありません。

みな血の通った、感情を持った生身(ナマミ)の人間です。

誰とても、緊急時にそんなおっとりと構えてはいられないはずです。

それでは、そういった時にどう対応すればよいかというと、相手を極限まで追い込むことなく、また極力傷つけないように、言葉を選んで上手に怒ることです。

そして、最悪の事態を回避して一件落着させることができたら、事後は、きれいさっぱりと忘れるように心掛けることです。

人間は、案外便利に出来ていて、忘れるということも得意な生き物なのです。

ほとんどの方は、日頃の習慣で、間髪入れずに条件反射してしまい、そんなに怒らなくても良い時に、過度に怒ってしまう傾向にあります。

あの人がこんなこと言ったから、こんなことされたから、なんて、売り言葉に買い言葉で、頭に血が上って、何を言っているのか自分でもわからないくらい怒ったことはなかったでしょうか。

また、ついつい言わなくても良いことまで言ったりして、後で考えたら、何であんなつまらないことで大喧嘩したのか、非常に後味の悪い思いをされたことはなかったでしょうか。

あるいは、言われたことをいつまでも根に持って、怒りを通り越して恨んだりしたことはなかったでしょうか。

どなた様に限らず、心当たりがあるはずです。

怒った結果が散々なものであったことを、今一度思い出してみて下さい。

そして、こじれてしまった原因が、ただ闇雲に感情のおもむくまま、自分の怒りを相手にぶつけてしまったことにあったことを、過去の体験から学びとって下さい。

もしその時に、お互い一呼吸入れることが出来ていれば、丸く収まったことも相当あったはずなのです。

一呼吸入れている間に、怒ることが自分や相手の方にとって、本当に善い結果をもたらすものかどうかを考えることが出来ていたなら、大分状況は変わっていたはずなのです。

怒っても、怒られた相手は大概感情的に反発するだけで、自分が思ったほどの効果はなかったし、怒れば怒るほど、そのツケは巡り巡って自分に跳ね返って来たことを是非思い出して下さい。

そして、そうしたツケは物心両面にわたり、特に心のダメージが相当なものであったことを、皆さんはよく認識しておく必要があります。

一般常識として、怒れば怒るほどアドレナリンが分泌され、心臓は高鳴り、血圧は上がり、副腎は疲弊し、肉体面でプラスになるものなどひとつもない、といったことはよく知られていますが、実はそれにも増して精神面でのマイナスは、そんなものとは比べ物にならないくらい深刻なのです。

こうしたことに関しては、いくら紙幅をさいても足りることがないほどです。

どういうことか簡単に説明すると、人は怒るたびにエレメンタルという、いわば自分の分身みたいなものを創造していて、エレメンタルは創造された後は、自らの意志で自己増殖を始め、がん細胞と同じく一種の無限連鎖みたいなことを引き起こすのです。

その結果、皆さんの今回の人生はもちろんのこと、数回先の人生まで深刻な悪影響を及ぼすこと必定なのです。

エレメンタルとは、単純に言えばカルマのことですが、皆さんが怒れば怒るほど、怒った分だけエレメンタルは際限なく自己増殖を続け、その都度皆さんの未来は暗くなっているということです。

人間には見えない世界のエネルギーであるエレメンタルの怖さについて、どれだけ強調しても強調しすぎることはありません。

実際のところ、この地球上でこんなに始末の悪いものは、後にも先にもないほどです。

そして、そうした実態を知ったら、多分誰しもがゾーッとすることでしょう。

そういったカラクリを知らないからこそ、毎日能天気でせっせと怒っておられるのでしょうが、エレメンタルの怖さを知ってしまったら、ほとんどの方は怒る気力すら失せてしまうはずです。

どうです、それでもまだセッセと怒りますか。

それとも、そろそろこの辺で打ち止めにしますか。

決めるのは皆さんです。どちらを選ぶかは皆さんの自由ですが、いずれにしても、ゆっくり選んでいる暇が無いことだけは事実のようです。

D

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