アヌンナキという精神的支柱を失って以来、年々歳々エスカレートしていた影の世界政府内における主導権争いに便乗し、一方の穏健派に肩入れすることによって、もう一方の急進派を弱体化させ、もって差し迫った核戦争を当分の間先送りし、その空いた時間帯を利用して人類をより高尚な引っ掛けステージにいざなおうという天上界のNESARAシナリオは、両派の代理戦争の様相を呈した米大統領選挙が終わったあとも発表されなかったところを見ると、うまくいかなかったようだ。
この後、しびれを切らした天上界が直接介入してくるのか、あるいは急進派がボロを出すのをジッと待つのか、それともこのまま雲散霧消してしまうのか、はたまた当初のNESARAに大幅な修正を加えたブッシュ版NESARAが飛び出してくるのか、さてさてどうなることやら、予想するのは至難である。
ただ、ガイアの辛抱もほぼ限界に達し、時間的余裕があまりなくなってきたことに加え、天上界が正当な理由もないのにこれ以上介入を続けると、人類のアセンションがストップしてしまうことも予想され、かなり微妙な段階に入ってきたことだけは確かなようである。
よい機会なので、この辺でこれまでのNESARAがらみの経緯を一度総括しておくと、天上界としては穏健派と密約を結ぶという禁を犯してまで、何とか形式的な富の再配分を実現し、もってファーストコンタクトに繋げ、人類により高度なテストを受けさせたかったようだが、結果として今もなおNESARAが実現していないということは、それはとりもなおさず人類がそれを選択しなかったということであり、もう一歩踏み込んだ言い方をすれば、人類の進化レベルが未だ高度なテストを受けるまでには至っていない、ということになるかと思う。
また、いろんな点を総合的に勘案しても、今回のNESARAシナリオは時間的に大分無理があったようである。
ついでに、多くの方が誤解されているようなので、もう少し付け加えておくと、NESARAは神に祈るというよりも、人類が自らの手で実現すべきものであり、また富の再配分は、人類が自らの手で達成したものであればそれこそ値千金だが、天上界が過剰介入して成し遂げられたものなど正味一金の価値もないのである。
さて、全般の状況だが、このまま影の世界政府の急進派の暴走が続くようだと、中東情勢がさらに悪化することは火を見るよりも明らかであり、人類が吐き出すカルマがピークを迎える2007年前後には、中東に端を発した核戦争に発展している可能性が高い。
どうしてそうなるかというと、急進派の牙城であるアメリカの経済がパンク寸前であることに加え、アヌンナキなきあとの精神的な空洞を、キリスト教原理主義の教義が埋めつつあるからである。
影の世界政府の面々にとって、自らの富と権力基盤を維持・強化し続けていくためには、常時世界のどこかで、戦争や経済的混乱、政権の転覆や体制の変更を人為的に演出していくことが必要不可欠なのである。
また、ブッシュ再選の原動力となった約4000万人のキリスト教原理主義者達は、中東でハルマゲドンが起きることによってキリストが再臨し、熱心な信者である自分たちこそが真っ先に救われる、と頑ななまでに信じているのである。
こうした最悪の事態を回避すべく、地球には大勢の古い魂が転生してきているが、残念なことにその大半がいまだ眠ったままであり、本来の役目を果たしていないのが現状である。
ズバリ申し上げると、若い魂よりも古い魂の方がはるかにデキが悪いのである。
天上界が追試をせざるを得なかったそもそもの理由は、まさにこの点にあった。
そして奇妙なことに、古い魂ほど自分はデキがよいと思い込んでおられるから、なんとも始末に悪い。
これが宇宙最難関の地球学校の現実である。
もしかすると、それはあなたのことかもしれないが、もしそうなら、今回も確実に落第するだろう。
話は戻って、こうした八方塞のような状況下では、少々の地震や火山の噴火などを起こしても焼け石に水であり、あとは電気がまったく使えなくなる「暗黒の三日間」の中で、何億人かの「神隠し」をやるぐらいしか、最悪の事態を回避する方法はないように思う。
もしNESARAが不発に終われば、多分そうなるだろう。