※本記事は田中恵祥先生のサイトからの転載です。
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1.乾為天(けんいてん)
前向きに一所懸命頑張る時
運勢予報
晴れ
卦辞
乾。元亨利貞。(けんはおおいにとおる。ていによろし。)
運勢
「乾為天の時、大いに通じる。貞正であれば良い」。乾為天は、天と天が二つ重なった全陽の卦です。天高く大宇宙の元気が満ち満ちており、活気と勢いがあります。こうした時には、万事に前向きに高い目標を持って人生を開拓しましょう。この卦が出たら、仕事などで超多忙な時です。ただし、いくらやる気満々といっても、陽の勢いのままあまりに昇りすぎたり、やりすぎないようにしましょう。驕らず、周囲の人の意見を聞く余裕を持ち、気持ちを引き締め、バランスをとって進みましょう。各爻は龍の一生の物語で解説してあります。
初爻
爻辞
潜龍勿用。(せんりゅうもちうるなかれ。)
対処法
「潜龍」とは田んぼの中に潜んだ龍のこと。「潜龍の時、自分の力をひけらかしてはならない」。今は、会社でいえば新入社員です。あなたには自分で思っているほど実力はありません。周囲の人もあなたの力を認めてくれていません。じっと我慢して力を蓄えましょう。
二爻
爻辞
見龍在田。利見大人。(けんりゅうでんにあり。たいじんをみるによろし。)
対処法
「見龍」とは田んぼの上に上がってきた龍のこと。「龍が田んぼに上がった時、有識者に相談することだ」。会社でいえば、あなたの存在がようやく認められ、主任になり受付に配属されたような時です。しかし、頭角を現し始めたといっても、まだまだ経験不足の時です。上司や見識ある人の指導を謙虚に受けましょう。
◎良い時です。
三爻
爻辞
君子終日乾乾。夕?タ若。?持ル咎。(くんししゅうじつけんけん。ゆうべまでてきじゃくたれば、あやうけれどもとがなし。)
対処法
「?タ若」とは畏れ慎むこと。「君子たるもの、一日中乾乾と仕事に励み、夕べになるまで慎重に頑張れば、危うい地位であるが問題はない」。易は課長の地位は大変だと見ます。今は本業に専念して頑張りましょう。粘りと気配りが大切です。
四爻
爻辞
或躍在淵。无咎。(あるいはおどりてふちにあり。とがなし。)
対処法
「龍が池の淵から天に飛び立とうとしている時、問題はない」。 会社では、社長の側近の部長の姿です。いくら実力が備わっていても、社長から睨まれて地方へ飛ばされてはおしまいです。焦らず、分限を守って慎重に行動しましょう。目標までもう一歩。
五爻
爻辞
飛龍在天。利見大人。(ひりゅうてんにあり。たいじんをみるによろし。
対処法
「龍が天高く昇った時、有識者に相談することだ」。堂々たる社長の姿です。時と所を得てまさに絶好調の時です。ただし、優秀な部下の意見をよく聞いて進むような度量の広さも必要です。
◎大変良い時です。
上爻
爻辞
亢龍有悔。(こうりゅうくいあり。)
対処法
「亢龍」とは昇りすぎた龍。「昇りすぎた龍は後悔することになる」。進むを知って退くを知らず、強気でやりすぎ、周囲から浮いてしまった姿が「亢龍」なのです。これ以上進めば心臓が止まって昇天してしまうか、燃料切れで墜落してしまうでしょう。
◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。