「我が願い、愛よ拡がれ、全世界」
「いざ届け、我が渾身の、火の想い」
某月某日、○日目
近頃、フォトンベルトが精神世界でハヤリらしい。
色んな方の解説に一通りサッと目を通したが、似たような内容が目立った。
どうやら、少ないネタをお互いにキャッチボールされているようである。
丁度良い機会だから、フォトンベルトの概要を簡単に説明してみる。
まず、2012年12月22日に地球はフォトンベルトのヌルゾーンと呼ばれる最強の帯に突入し、これを契機に人類のDNAが突然変異し、地球と人類はかつてない転換期を迎える、ということになっているようだが、これはちょっと違うようだ。
この日は見渡す限りの大宇宙が拡大から収縮へ、言葉を変えれば闇から光へと一大反転する予定日であり、多分全宇宙規模での記念日となるはずである。
であるから、この日よりかなり前に地球はヌルゾーンに突入し、地球表面の化粧直しや人類の魂の洗濯は完了していることだろう。
また、地球や太陽系はこれからフォトンベルトに入るのではなく、今から500年ほど前からもうすでにベルトの外縁部に入っている。
丁度その頃、ヨーロッパではルネサンスが起こり、宗教的な束縛からの解放や政治や文化の革新的な変化が見られたが、これは人間の自助努力に基づいた自然発生的な流れではなく、フォトンが人間の意識に多大な影響を及ぼしたからこそ起こった、と言った方が正確である。
続いて200年前にイギリスで始まった産業革命も、これと同じことが言え、その頃フォトンが更に強くなったのである。
この時は、強くなったフォトンの影響で太陽から放射される第三ロゴスの力であるフォーハットも強化され、人類によるフォーハットの本格的な応用がスタートすることになった。
フォーハットは、運動・熱・電気・磁気・音・光、等に相互に転換できる極めて便利なエネルギーであり、後者になるほど振動数が高く、応用が難しくなる。
地球文明は蒸気機関の発明以来産業期入りし、以後、電灯・蓄音機・映写機・電話・ラジオ・自動車・テレビ・飛行機・ロケット・コンピューター・光通信、と次々に便利なものを開発し著しい発展を遂げてきたが、そのすべてがフォーハットの変化形態をベースにしており、地球文明の近代化は完璧にフォーハットの応用の歴史そのものである。
以上のようにこの500年というもの、フォトンは人間の意識に多大な影響を及ぼし、近代文明の高度化にも深く関与してきた。
そして、1980年代後半からは徐々にフォトンの最奧部に接近しつつあり、このまま行けば数年後にはヌルゾーンに突入することになるだろう。
現在、フォトンの強さは、最強のヌルゾーンを10.0とすると、最高時8.6まできており、太陽系全域に物心両面で大きな影響を与えている。
ヌルゾーンは別名電磁無効帯と呼ばれ、フォーハットが全く機能しない領域である。
預言されている暗黒の3日間とは、ヌルゾーンに突入した時、太陽が活動を停止する状態を言い表している。
また、ヌルゾーン突入時には、人間のDNAは2条から12条への変異を開始する。
これらにもまして、フォトンの影響で最も注目しなければならないのが、カルマの解放に関してである。
昨今の悲惨な出来事や、難病・奇病・精神病の急増などは、実はフォトンが深く絡んでいる。
どういうことかと言えば、かつてフォトンが弱かった頃は、意識の深層に蓄積されたカルマは一定のリズムでしか表層に出て自己を主張する、ということがなかったが、フォトンが強くなった今は、沈殿した泥水を常時かき回すようなことが起こっており、カルマが過去最高レベルで活発に活動し、人間の行動に大きな影響を及ぼしているのである。
具体的には、増幅されたカルマのエネルギーは、ネガティブな思考を煽ったり、思考の現実化を加速したり、神経を圧迫して様々な病気を誘発している。
昨年あたりから地球に大量流入し始めたエンソフも、こうした流れに一段と拍車を掛けている。
一例をあげれば、誰かを繰り返し憎たらしいと思っていると、いつの間にかそれがエスカレートして殺意を抱くようになり、何らかのきっかけさえあれば、その人を殺めてしまうようなことが簡単に起きてしまうのである。
実際、世の中を賑わしている多くの悲惨な事件は、こうしたことが背景にある。
フォトンを論ずるに当たっては、物理的に太陽がどうの、地球がどうの、ということもあるが、人間の意識に与える影響こそが最も重要であり、後のことはみな二の次三の次である。
そして、もし仮に全人類レベルでカルマの解放がなされているとすれば、その放出されたカルマが最終的に一体どこに行き着くのか、皆さんも是非一度考えてみられたらいかがであろう。
そうすれば、人類や地球の未来に何が横たわっているのか、少しは理解できるはずである。
私はこれまで、いくつかの悲観的な見通しを述べてきた。
それは私が悲観論者だからでもなければ、預言にかぶれているからでもない。
また、皆さんの恐怖心を煽ろうと思ってやったわけでもない。
ただ、永年にわたりこの地球で厳格に適用されてきた「原因と結果の法則」を少しは理解するものとして、人類が抱え込んでしまった負の遺産が、今後人類の未来にどのような結果をもたらす可能性があるかを言い続けてきた。
そして出来うれば、そうした結果を招来しなくても済むように、また負の遺産を可能な限り減らすべく、皆さんの一層の奮起をお願いしてきた。
この地球では、平和や平安はそこにあるものではなく、皆さん一人一人の愛によって一から積み上げてゆくものである、ということを少しでも理解して頂きたかったのである。
これから始まろうとしているいくつかの災厄は、神が人間を罰するから起きるのではなく、人間が過去に行ってきた行為の結果として起きる。
人類がどれだけの負の遺産を抱え込んでいるか、私が改めて言うまでもなく、皆さんも重々ご存知のはずである。
今現在、見渡す限りの宇宙の中心が、実はこの地球である。
地球こそが宇宙一過酷な実験を繰り返してきた星であり、覚醒するには最も困難な星である。
何故、宇宙一過酷で最も困難かといえば、 「原因と結果の法則」 が厳格に適用されてきたからである。
そしてこの 「原因と結果の法則」 が厳格に適用されるよう仲立ちしているのがカルマであり、人間が放出したカルマは、今この地球に充満し徐々に飽和状態に近づきつつある。
そしておそらく 「原因と結果の法則」 は最後の最後まで地球で厳格に適用され続けることになるだろう。
これが、地球の地球たる所以であり、かつまた2001年6月に私たち人類の集合意識が自ら選んだ道である。
2012年以降皆さんの多くは、全宇宙に散らばり、色んな星星で指導者的な役割を果たすことになり、皆さんの努力によって出来上がった闇と光の統合に関する新しいノウハウは、全宇宙で活かされることになる。
また、ガイアの辛抱により永らく続いた宇宙最難関の地球学校はもう間もなく閉校となり、銀河の博物館へと衣替えする。
そして、地球学校に終止符を打ちにきているのが、天の川銀河の中心から到来しているフォトンであり、終止符がどのように打たれるかを選択しているのが、他ならぬ皆さんなのである。
もしかすると、これをご覧の方の中には、カルマの解放により、大変な思いをされている方もいらっしゃるかも知れない。
がしかし、ストレートに言うと、ここがすべての方にとって最後の踏ん張りどころである。
縷々申し述べてきたことを、少しでも理解されたら、どうか最後の気力を振り絞ってでも、なすべきことをなさって頂きたい。
それが私の願いである。
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