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指導力向上の前提

  • 2023年6月11日
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昭和の人心コントロール

パワハラのセミナーに参加した30代のリーダー層の会社員からすると、重い負荷を掛けたり、荒っぽく人を扱う人材育成はイミフらしい。

私のような昭和のオジサンにとってはそれが当たり前だった。

それしかなかったから、それが正しいと思っていた。

いや、むしろ、そのように接してくれた諸先輩方のお陰で今があると今でも感謝している。

だから、尚のこと正しいと思って、後進にもそのように振る舞ってしまう。

2023年現在40代から上の世代は、上司からパワハラ的育てられ方をした。

しかし、下にそれをやるとパワハラと言われるからできない状況にある。

ある意味では、かわいそうだ。

上に立つものとして機能することが困難になったからだ。

人の育て方を習う機会は稀。

だから、人は自分が育てられたように人を育てようとする。

家庭もまた然り。

自分の親は、教育心理学でも学んでいない限り、祖父母から育てらたようにして自分を育てたのだ。

マネージャーがしてはならないこと

徹底的に負荷をかけて、その生き残りだけを使う考え方は、軍隊的だ。

コンサルファームなどは今でもそうだし、業態としてそれは有効だろう。

しかし、多くの人間は批評され続けることに耐えられない。

批評とは、スーパー大辞林によれば、「事物の善悪・優劣・是非などについて考え、評価すること」である。

教育においては、ダメ出しをし、相手に罪悪感を植え付けてコントロールすることだ。

しかし、罪悪感によって反省させ更生させようとする試みは、多くの場合、機能しない。

例えば、通信簿の成績が悪かったから「お前はバカだ」と言われて勉強する気になっただろうか。

多くの子どもが親や先生からそのようなメッセージを受け取って潰されてきた。

社会人も同様だ。

上司から潰された人は星の数ほどいるだろう。

負けん気が強い人は、否定的な言葉や圧力を跳ね返せるだろうが、嫌な気分になることは間違いない。

あなたは、どちらのタイプだろうか?

ネガティブな言葉の裏に、成長を願う意図があったとしても、昨今は言葉を額面通りにしか受け取れない人間の方が多いのだ。

人間、薄情なもので、人にされた良いことは一瞬しか心に残らない。

一方、人にされた悪いことは長らく心に残るものだ。

ディスられることで怨恨を持つ人間は多い。

表面上はプラスな表現であっても、発言の意図がマイナスな場合、それを感じ取って怒りを抱くことがままある。

自分が所属する組織内で批評にさらされると、人は自分の行動について慎重になる。

特に上司の評価基準に合わせようとして、おどおどし始めたり、周囲に対して見せかけの人柄を使うようになったりする。

部下を批評しようものなら、部下は反発するか鬱っぽくなるかどちらかである。

部下を批評する上司の多くは、自己正当化をしているに過ぎない。

自分は正しいと思っている人間に限って、よく人を批評する。

プレイヤーとしては優秀だったかもしれないが、嫌われるタイプの上司だ。

マネージャーとしては成果を出せない人材である。

部下への対応を改めるには

過去、自分が批評されて、如何に嫌な思いをしてきたかをよく思い出してほしい。

そして、自分が正しいという思い込みや敵対心を持って人に接することをやめよう。

気づくキッカケとして、自分の口癖をチェックするのは有効だ。

例えば、「なんで?」という言葉の背後には、相手を責める気持ちがあることが多い。

それは言い換えれば、「あなたとは違う立場を取りますよ」と宣言しているようなものだ。

正しさを使って相手を否定している。

自分が発する言葉や行動の本当の意図は何だったのか、自ら検証することが必要だ。

自分の行動を検証もしないで、それが正しいと決めつけるのは如何なものか。

相手を責めたり否定したりしていることに気づいたら、それに後悔しているヒマはない。

さっさと改めよう。

今この瞬間も人心はあなたから遠ざかっているのだから。

そもそも、組織の下層(適切な表現ではないが)にいるメンバーは、保有しているリアリティが組織の拡大・存続に対してさほど有効ではないから下層にいるのだ。

上司であるあなたのリアリティをそのまま受け止められる器があると思わない方がいい。

だから、部下の反応を予測するために、その価値観を知っておくこと。

また、上司としての丁寧なコミュニケーションを不作為によってサボることをやめるように。

部下がアホだから仕方ないと思って、自分がやれるべきことをやらないでいると、実は自分の自尊心に傷がつくのだ。

自己処罰はやめよう。

相手がどんな人間であれ、常に自分のやるべきことをやる。

そのような人間を人は信用するのだから。

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算命学・人相観などを用いて組織開発・人材開発支援をいたしております。
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